夏到来と人口減少

夏日が続き今にも夏到来を思わせる。今はこの梅雨の始まりの前の貴重な夏を楽しもうと思う。さて、ご縁のある市から「人口減少時代の地方都市」というテーマでの意見交換会の講演依頼が来た。「50年後の人口1億人維持」が政策目標に挙げられたのはつい先日。様々な課題の中でも一番大きな課題は「人口減」と言われて久しいがようやく政治も自治体も本気で取り組まなければいけないと思い始めた。

民間有識者会議「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」の増田座長は「40年に全国1800市町村の半分が消滅する可能性がある」と推計をした。政府は「子育て支援」に加え「若者に魅力ある地域拠点都市」整備や「243カ所の経済圏の自立」を挙げた。5月19日の経済財政諮問会議と産業競争力会義の合同会議で首相は「人口減少下でも持続可能な地域経済構造実現に思い切った改革を進めてもらいたい」と表明。増田氏は「国として、大きな総合戦略を作ってもらいたい」と要請。さて、何が処方箋だろうか? 国や地域の健康体の定義を見直す必要もありそうだ。今あるものを全て失わずに新たな果実を得ようとするものいささか無理がありそうだ。一人当たりの豊かさを考えると人口減こそが貢献するとの意見もある。東京集中をどう捉えるかも古くて新しい課題だ。この際、日本の国造りの原点と向き合う必要がありそうだ。どんな国にしたいのか?人口減少問題で触発されたエネルギーが国の有り様そのもののビジョン造りへ向かってほしい。21世紀の日本のこの挑戦が50年100年200年後に見事だったと言われる一石となりたいものだ。

中谷のつぶやき

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